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独立系書店の有名店!奈良県大和郡山市の本屋とほんさんに行ってきた/X-T50、xf16-50mmf2.8-4.8 r lm wr作例

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松尾芭蕉師が全国を巡って俳句を残したように、あちこちを訪れては写真を撮り、それに短歌や川柳を添え、ブログ記事にして残すような日々を過ごすことができれば僕の人生は完了してしまうのではないか。

もちろん、その土地で愛される書店巡りは欠かせない。棚を眺めて無限の世界に触れて、そうですよね、そう並べますよね、そう訴えかけてきますよね。ほうほう、そんなアプローチもありますか、いやいや、知らない世界ですってばそれ。わぁ、ありがとうございます教えてくれて。おかげで僕はまた、未知に向かうことができました。

などと頷き、笑い、「いや、前から来たかったお店です。素敵な棚ですね」と店主に話しかけるのである。それって幸せなんだよなぁ。うん、間違いなく幸せだ。

奈良県大和郡山市にある本屋とほんさんに行ってきた!

で、行ってきた。
前からずっと訪れたかった本屋とほんさん。

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奈良県大和郡山市にある、独立系書店の有名店。

大阪の中心から大和郡山市は、車で30分もあればびゅんと飛んでいくことができる。明石からでも1時間半くらいだ。遠く感じるのは、長い山のトンネルを抜けていかなければならないという心理的なものだろう。

でもそれを”えいやっ”とするだけの価値がある。本屋とほんさんにはある。

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格子の向こう側には昔からの商店街がある。都会ではない。誰も背伸びをしていない。失礼を承知で言えば、時代を追いかけていくつもりのない時間の流れがそこにはある。それが良い。だからかどうか、本屋とほんさんには自己啓発がどうこうという類の本はほとんど並んでいない。

旅、生活、奈良、詩歌、エッセイ。
ひとはひとの体験や過去にもたれかかって、拠り所のひとつとする。ときにゆるめの、ときに壮大な感じの”人生”をテーマにしたような本が多く並んでいるような印象を受けた。好き。

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けっして広くはない本屋さんだ。自分であれば、背の高い棚をならべて、一冊でも多くの本を見せようとするだろう。そこが本屋とほんさんはちがう。見せるのではなく”魅せる”ようにして、本を並べている。表紙や背表紙が語り掛けてくる。本の声が聞こえてくるのだ。

こんな素敵なお店に自分の本を置いてもらえたら、やっぱり僕の人生は完了してしまいそうな気がする。いや、本はまだ出してはいないのだけれど。

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風情という言葉が薄れゆく時代。

僕たちは急いでしまうけれど、横目にはいつも、憧れている時代の空気がある。そんな空気をつかまえてみたくなったら、奈良、大和郡山市の柳町商店街に足を運んでみることをオススメする。町のあちこちにいる金魚たちにも癒されて。

奈良県ああ何者になりたいか、若い頃はwhatで語った夢や野心も、次第に”どう過ごしたいか”というhowを強くイメージするようになる。